miyoshi168L
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今月は、精神障害と高次脳機能障害の特性、困っていること、その配慮と支援について考えてみましょう。 精神障害精神疾患のために日常生活や社会生活がしづらくなることをいいます。精神疾患は、誰でもかかりうる病気です。その原因は、病気になりやすいかどうかという「もろさ」や「ストレス」などの相互作用によるものといわれています。精神疾患には、統合失調症、躁そううつ病、てんかん、アルコールや薬物依存症などがあります。統合失調症の症状として、脳(神経)の働きが活発になりすぎて、幻聴(他の人には聴こえていない声や音)、妄想(真実でないことを信じ込むこと)が現れたり、その後、やる気が起きない、疲労感が濃い状態になることがあります。その特性として、細かいことに必要以上にこだわり目標の立て方が現実的でない、新しいこと、知らないことに対する極度の不安と緊張があり、ストレスに弱い、社会的な交流も少なくなり、社会生活能力に乏しいといったことがあります。最近ではよい治療薬もでき、適切な治療を続けることで症状が安定し、回復する病気です。周りの人の理解と支えがあれば、地域で安心して生活していくことができます。高次脳機能障害交通事故や脳血管障害などの病気により、脳にダメージを受けることで生じる認知障害や行動障害などの症状のことをいいます。身体に障害が残らないことも多く、外見ではわかりにくいため「見えない障害」ともいわれています。主な症状として、すぐに忘れる、新しいことを覚えられないといった記憶障害、不注意が多い、集中力が続かないといった注意障害、こだわりが強い、すぐに怒る、ほしいものを我慢できない、相手の気持ちを考えられないといった社会行動機能障害といったものがあります。●ソフト面における配慮◦新しいことを覚えられないことに対しては、手帳や携帯のアラームを利用する、集中力については、短時間での集中やこまめに休憩を取るなど、行動を繰り返して習慣化させることで身につく行動も多くあります。本人の生活環境をシンプルにすることで、能力をうまく発揮できるようになる可能性があります。※「障害を知り、共に生きる」はいったん終了します。障害があってもなくても誰もがいきいきと暮らせる地域社会をつくっていきましょう。問 社会福祉課障害者福祉係  ☎0824-65-2051 0824-62-6285  三次市障害者支援センター ☎0824-65-1131 0824-65-1132障害を知り  共に生きる障害を知り 共に生きるシリーズ⑥広告広報みよし 2018.3月号14

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