miyoshi169L
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増田和俊vol.74連載 開通以来88年の歴史でした。 長きにわたり、沿線住民の暮らしを支えてくれたJR三江線との別れがやってきました。 一日また一日と、三江線との別れの日が近づくにつれ、川の向こうから響く汽笛の音が一段と大きく聴こえました。  思い起こせば、高校への通学は三江線でした。車窓に映る四季折々の山の色、光り輝く川面。友と語り、時に揺られながらの試験勉強、列車通学の日々を、なつかしく思い出します。 ホームに「ありがとう」の声。三江線のラストランの日。列車を見送りながら、当たり前にあった光景が消えゆくことを実感しました。寂しさが募り、胸にこみあげるものがありました。 ラストランに向け、全国から多くの鉄道ファンや、かつての利用者が、三江線との別れを惜しむために駆け付けて来られ、三江線は連日満員でした。 こんな状態が続いていればなぁという思いと、多くの人に愛された鉄道だったことを痛感しました。沿線の発展に、大きな役割を果たした三江線に、心から「ありがとう」の感謝です。 三江線の廃止は、時代の縮図ともいえます。社会情勢が大きく変化するなかで、地方に過疎が進み、公共交通の維持は、全国的に難しくなっています。 四月から、沿線地域の新たな公共交通として「三江線代替バス」の運行が始まっています。 地域の公共交通を守ることは、地域を守ることそのものです。その使命を改めて突き付けられた「三江線廃線」でした。「ありがとう」JR三江線3月31日、三次駅に到着した三江線の列車メキシコ選手団の受け入れに向けた「通訳ボランティア」研修会が開催されました県内市町で4月から始まったメキシコ選手団の事前合宿受け入れに当たって、通訳ボランティア希望者に対する研修会(主催:広島県)が開催されました。今後も、スペイン語や英語の語学力を生かして、競技練習や交流のお手伝いをしていただく通訳ボランティアを募集していますので、ご応募をお待ちしています。《首都》メキシコシティ《面積》196万平方キロメートル(日本の約5倍)《人口》約1億3千万人(2015年国連)※日本とほぼ同じ《言語》スペイン語が事実上の公用語で、 約70の先住民諸言語も承認されている。《主食》トルティーヤ(トウモロコシ粉や小麦粉を用いた伝統的な薄焼きパン)問 2020年東京オリンピック・パラリンピック 事前合宿誘致推進室(政策部特命担当) ☎0824-62-6408 0824-62-6137応募・問 広島県地域政策局スポーツ推進課東京オリンピック・    パラリンピック担当 ☎082-228-2111(代表)研修の様子(3月17日三次会場)メキシコを知ろう!〜基本データ編〜検 索広報みよし 2018.4月号15

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