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史跡寺町廃寺跡第6次発掘調査でわかったこと史跡寺町廃寺跡第6次発掘調査でこのようなことがわかりました。5月20日から約1ケ月間、向江田町にある、寺町廃寺跡の第6次発掘調査を行いました。今から約1,500年前(奈良~平安時代)に存在していたとされ、日本を代表する地方寺院のひとつである「寺町廃寺跡」を後世に伝え、保存していくことを目的に調査を行いました。※寺町廃寺跡の概要は、広報みよし6月号の裏表紙をご覧ください。1 金堂の南側について 金堂は、仏像などが置かれる、一番大切な建物です。まだみつかっていない階段を調査しました。 ①南階段の発見   階段がみつかりました。階段の幅は約2.5mです。西側は、塼せんとよばれる瓦かわらを使用して階段の曲がり角を作っていますが、東側は平瓦を何枚か積み重ねています。 ②基壇(きだん)の発見   基き壇だんと呼ばれる建物の土台となっていた部分がみつかりました。版はん築ちくとよばれる百くだら済の伝統的な建築技法を用いて造られており、「日に本ほん霊りょう異い記き」に記されている百済とのつながりの深さを示すものです。2 塔の南側について 3重の塔が建っていたと考えられている塔跡について、まだみつかっていない階段を調査しましたが、今回の調査では、階段を発見できませんでした。 6月9日(日)には現地見学会を開催し、県内外から多くの方にお越しいただきました。今秋には第7次発掘調査を行います。金堂南側調査区階段西側と金堂南端瓦塼現地見学会の様子14Miyoshi 2019.7

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