備北のかがやき第17号
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広島県無形民俗文化財の「三次の鵜飼」は450年の伝統を誇る。鵜匠は鵜を養い、鵜飼のシーズンに備え訓練を施す。昨年は、14羽の鵜を失うという痛手を受けた。一時は「三次の鵜飼」の存続さえ危ぶまれたという。乗り越えられたのは多くの励ましと使命感。そして、日坂さんを待つ鵜との絆。日坂さんに手繰られている鵜と船を操る舵かじこ子の竿、それらが渾然一体となって川面を舞う、そして照らし出す船端の灯。お話を伺いながら、私の中で、そんな光景が思い浮かんだ。「苦しいとき勇気をもらった」地元の高校生たちが描いてくれた絵の前で腰蓑 腰蓑は二重になっていて鵜の獲ってきた鮎をこの間に挟む。他所では見られない三次の鵜飼だけの特徴で、鮎も傷つかない。deeppoint私の鵜の目 鵜の目って青いのご存知ですか。柔らかな水鳥特有のふわふわ羽毛。気持ちよさそう。三次鵜飼鵜匠会会長 日坂 文吾さん(みよしの匠認定者) 平成7年に21歳という若さで鵜匠デビュー。鵜匠技術の向上と鵜飼振興の功績が認められ平成18年度みよしの匠に認定された。国営備北丘陵公園 中国地方唯一の国営公園。園内には花の広場や大型複合遊具やグラウンドゴルフコース、中国山地のふるさとを再現した「ひばの里」などがある。折々に催されるイベントを楽しみながらゆったりと過ごせます。住 庄原市三日市町4-10営 9:30〜17:00(入園は16:00まで) 夏季(7〜8月)9:30〜18:00(入園は17:00まで)問 備北公園管理センター ☎ 0824-72-7000 庄原市御影石の石畳と繁栄していたころの面影を残す「卯うだつ建」のある商家の前で三次の町並み 三次町は三次藩初代藩主浅野長治公が整備した城下町。今も鍵型道路や筋違い道路、古い堤防の一部が残っている。通りには辻村寿三郎人形館やおしゃれなカフェ、雑貨店がありゆっくりと散策ができる。問 三次の町並観光ガイド(要予約)  (一社)三次市観光協会☎ 0824-63-9268三次市奥田元宋・小由女美術館 平面と立体、自然と芸術が共鳴しあう美術館。三次市吉舎町に生まれた日本画家奥田元宋と人形作家小由女夫人の作品を常設展示している。館内には、ミュージアムショップ、茶室、レストランもあり、芸術に触れる場としてだけでなく、様々な楽しみ方ができる。随時開催される企画展は必見。美術館情報はP14で。住 三次市東酒屋町453-6営 9:30〜17:00(満月の日は〜21:00) 休 第2水曜日問 奥田元宋・小由女美術館 ☎ 0824-65-0010三次市三次の鵜飼 三次の鵜飼は戦国時代末期、毛利氏に敗れた尼子氏の落武者が鵜を操り鮎を獲った「徒かちう鵜」が起源とされる。6.75mの日本一長い手綱と、鵜舟と遊覧船が併走し間近で楽しめるのが特徴。船頭さんのガイドや会話も楽しい。営 6月1日(木)〜9月10日(日)(予定) 毎夜 19:30〜運行(荒天候時を除く)問 (一社)三次市観光協会 ☎ 0824-63-9268三次市店先の杉玉を見つけて、蔵元さんを訪ねる。「今年のお酒は最高の出来なんですよ」という蔵元の女将さんのお勧めで、お土産に買い求める。東城の町並み お通りで有名な東城の町並み。三楽荘(国登録有形文化財)や商売繁盛を願う胡神社を巡る「七胡巡り」、縁結びスポット出雲大社東城教会の「縁結びの松」など散策の楽しみは尽きない。問 東城まちなか交流施設えびす☎ 08477-3-0788庄原市【町並み観光ガイド(要予約)】東城町観光ボランティアガイド会問 帝釈峡観光協会 ☎ 0847-86-012333

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