広報にじ48号
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少子高齢化や過疎化など社会の変化により,各地域は,空き家や高齢者の一人暮らしの増加,人間関係の希薄化など様々な課題に直面しています。そんな中,大きく期待されているのが,地域の「人と人のつながり」です。その“つながり”をつくっていく場の一つに『お茶の間サロン』があります。これは,広島県社会福祉協議会(県社協)の事業で,県社協と市町社協が連携し,地域住民リーダー(通称:あんしんサポートリーダー)を中心に取り組んでいます。“あんしんサポートリーダー”とは,その地域住民の一員として,お茶の間サロンのお世話役をする人たちのことです。この“あんしんサポートリーダー”は,「地域の皆さんが,いつまでも,この地域で安心して元気に暮らしていけるように」との想いを持って活動されています。そして,住民の困りごとや不安なことを聞き,定期的に開催している世話人会議の中で,どうしていくべきかを話し合い,模索して解決へとつなげます。お茶の間サロンは,週1回などの頻度で開催をしています。地域の人たちが会えて・話せて・笑えて・つながれる―。そんな,地域のだれもが気軽に寄られる居場所・心の憩いの場をつくり,住民の皆さんが地域で活き活きと安心して暮らしていかれるよう目指しています。もちろん,お茶の間サロンが全ての地域課題を解決できるわけではありません。しかし,地域のセーフティーネット(安全網)の1つとして,地域の役に立てると考えています。現在,神石高原町内には広島県社会福祉協議会の3カ年のモデル地区指定を受けたお茶の間サロンが2カ所あります。1つは『くれがたお笑楽交』です。このお茶の間サロンは,平成26年度から立ち上げの準備をおこない,平成27年の5月にオープンしました。拠点は,神石地区福永地域にある「ふれあいサロン呉ヶ峠」という旧旅館を改装した施設です。「認知症予防カフェふれあい」と連携して,第1~4火曜日の13時30分から開催しています。あんしんサポートリーダーの皆さんは「どうやったら地域の人に来てもらい,楽しんでもらえるだろう?」とアイデアを出し合う中で,サロン広報紙「ふれあい通信」を作り,地域の住民さんに配布することを始められました。また,立ち上げ3年目となる今年度は,モデル指定終了後の活動継続のための話し合いもおこなわれており“ここに行けば何とかなる!福永地域に必要なサロン”を目指されています。そして今年の5月には,町内2カ所目となるお茶の間サロンが神石地区高光地域に誕生しました。その名も『お茶の間サロンたかみつの輪』。この名前には,先頭も端っこも切れ目もない輪という意味と,たくさんの人が加わることで輪が大きく広がり,円滑に回転していくという意味が込められているそうです。あんしんサポートリーダーの皆さんは,「いつまでも地域の人達がお互いを助け合いながら,この地域で暮らして欲しい」とお茶の間サロンに深い思いをかけてくださっています。まずは地域の実情に合わせて月1回からスタートされています。(毎月第3火曜日13:30~)このように,神石高原町内でも “地域の絆づくり”に向けて,お茶の間サロン事業に取り組んでいます。―お茶の間サロンとは――神石高原町では―地域で生きるひと×ひとお茶の間サロン7広報にじ No.48

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