広報にじ50号web
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『運命の地域』にするボクは,定住とは『結婚』だと思っています。つまり,求めている人と先に出会えるかどうかだと思うんです。縁とか時期とか偶然とか…。ボクも,偶然神石高原町と出会ったから来たんです。結婚って,運命の相手と結ばれるより,結婚してから運命の相手にしていく人の方が多いと思うんです。地域もそれと同じで,自分が『運命の地域』にするんです。意識的にそう思うだけじゃなくて,例えば「もうちょっとこういう風になれたらいいな」って思ったら,自分が動いてそういう地域にしていく。そういう意識が大事なんだと思います。『友だち』って大切自分ではわからなくても,友だちが「いいね」って言ってくれると,自信持てるじゃないですか。だから友だちが大切なんですよね。それは地域で言えば,通ってくれる人のこと。実際,ボクの住む油木地区小野地域には,大学生が通ってくれています。その彼らが,小野のご飯は美味しいと,教えてくれたんです。地元の人は毎日食べてるから「本当に美味しいの?」って半信半疑で(笑)。でも「そんなに美味しいんなら,みんなでご飯食べようか」ってことで,『美味しいご飯食べる会』という都市農村交流が始まったりしています。 全てが身近。だから愛着がわく。たとえば,味噌汁。このシイタケはあそこのおじさんが作ったもので,この肉は,あの田んぼを荒らしてたイノシシで…とか,食材一つひとつにストーリーがあるんですよね。それをみんなで食べるから小野地域のご飯は美味しいんです。村(むら)は,いろんな営みが積み重なってできたもの。歴史の厚みの上に人の営みが形成されていることが素敵だなと。ここにある歴史って,となりのおじいさんの先祖とか,みんなが知ってる人なんです。歴史や文化さえも全てが身近だから愛着がわく,それが幸せなんだと思うんですよね。 「いいな」って少しでも思えること魅力は比べなくていい。言いだしたもん勝ちです。特別すごいことじゃなくてもいいから,良いところを見つけて,伸ばしていくことが大事なんです。みんなが少しでも「いいな」って思えることが大事な魅力で,それを自信持って「うちには,こんなんあるんだぞ!」って言えたら素敵だと思うんですよね。地域おこし協力隊をきっかけに,神石高原町へ来られた小お埜のさん。地域おこし協力隊の任期を終えられた現在は,油木地区小野地域に定住し,町の活性化に取り組まれています。そんな,小お埜のさんに『神石高原町の魅力は。』と題して,町の魅力について話していただきました。講師:小お埜の洋よう平へいさん地域まなび塾平成28年12月17日(土)第1回「地域の魅力 再発見!」を開催。その1 魅力がいっぱい!外から見た神石高原町10広報にじ No.50

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