広報にじ53号-電子ブック
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自分たちの地域は自分たちで守る災害が発生した場合,防災機関(市役所・警察・消防署)は総力を挙げて応急対策を行いますが,人手が不足する中,すべての地域に対応することは困難です。また災害時,各自がバラバラに動いていても個人の力には限界があり,かえって危険な場合もあります。隣近所の人と協力し合い組織的に行動すれば,より大きな力が発揮できます。地域での見守り支え合い,助け合い(共助)災害が発生したときには必ずしも行政が迅速に対応できるわけではありません。そのとき役に立つのが地域での見守り支え合い,助け合いです。そのために必要なのは,①誰もが安心して暮らせるまちづくりのため,日頃から顔の見える関係を作りましょう②日頃から隣近所で助け合う人たちの,連絡先を知っておきましょう③お互いの安全や地域を守るための防災組織を作り,いざというときの役割や行動を決めておきましょう④いざというときに,地域の人たちが協力して行動出来るように,訓練を実施しましょう自主防災の取り組みで見えたこと自主防災は,自然災害とか火事とかだけのものではないと私は考えています。例えば防災マップの見直しでは,誰が要支援者を助けに行くか等を考えることが出来ると思います。また講演会や訓練等への参加は日頃疎遠になっている地域の方とのコミュニケーションの場にもなると思います。このように自主防災に取り組むことによって今までなかった形で,地域の中での輪が広がり会話が弾み,お互いが助け合う気持ちが生じてくればと思っています。庄原市の峰みね田た自治振興区では自主防災組織を立ち上げられ防災マップ・活動計画などの具体的な課題に取り組まれてこられました。様々な訓練や講習を行われており,その活動からみた地域づくりをお話していただきました。講師:藤ふじ永なが春はる信のぶさん(庄原市峰みね田た自治振興区 事務局長)その2 防災から地域づくりを考える藤永さんによる“もやい結び”の実演チーム内で,心に残った点などを共有しました3広報にじ No.53

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