神石高原7月号
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被爆者の願い 〜記念誌ピカドン〜平和の千羽鶴運動 〜わたしの想い 千羽鶴へ〜 原爆は,広島と長崎を一瞬にして死の街へと変えてしまいました。いったん死の淵から逃れた人,家族を捜し,また援護に駆け付けた人も放射能に侵され,次々に原爆症で倒れていきました。そして,生き残った人たちは,今でも「原爆」を背負い続けているのです。 被爆者の被爆体験を綴った記念誌「ピカドン」を,皆さんはご存知ですか。 神石高原町被爆者協議会(旧神石郡原爆被害者協議会)では,身をもって体験された“地獄”の苦しみを,二度と誰にも味わわせてはならないと,過去3回にわたり原爆被害の実相を語り,苦しみを訴えた手記を発行されています。 この一人一人の体験記を通して,原爆被害は遠い過去の出来事や,遠くかけ離れた問題ではなく,現実に被害者は町内の身近に存在し,今なおその被害に苦しみ続けておられることや,広島,長崎の被爆を風化させることなく,より多くの方が自分の問題としてとらえ,考え,次世代へと伝えていくことを,被爆者の方々は願われます。*記念誌「ピカドン」はシルトピアカレッジ図書館に置いてあります。 原爆が投下されたヒロシマへ平和の祈りを千羽鶴に託し「原爆の子の像」へ捧げませんか。 昨年は5万羽を超える折り鶴が寄せられました。今年も8月21日(水)にみなさんの平和への祈りとともに平和公園へ献呈に行きます。みなさんのご協力をお願いします。折り鶴設置場所およびお問い合せ先  油木公民館 ☎82-0701神石公民館 ☎87-0181  豊松公民館 ☎84-2188三和公民館 ☎89-3345 8月6日(火)広島に原爆が投下さた午前8時15分,そして,8月9日(金)長崎に原爆が投下された午前11時2分に,原爆死没者を哀悼し世界平和の実現を祈り1分間の黙とうを捧げましょう。黙とうのお願い 6月6日,神石高原町被爆者協議会油木・豊松支部では,支部内の4小中学校へ被爆証言関係図書「はだしのゲン」を寄贈されました。被爆者の高齢化は急激に進み,もはや証言活動が困難になってきています。そこで,被爆者に代わって原爆や戦争の悲惨さについて子どもたちに語ってほしい,「はだしのゲン」をとおして戦争と平和について考えてほしいという強い願いを込めて,この度の取り組みが行われました。2広報 神石高原 No.105

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