神石高原7月号
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活動報告(平成23年度着任・広島市出身・38歳)谷たに口ぐち 哲のり一かず隊員一期目の地域おこし協力隊に与えられた役割は、「地域再生計画」が出来ていた自治振興会(源流の里しんさか・上豊松自治振興会)にモデル的に配置され、その計画実行のためのサポートとブラッシュアップでした。配属当初は、地域のことについて何も分からず、環境や価値観の相違に戸惑いながらの活動になりました。また、過疎高齢化が急速に進んでいく中で、地域がどうしたら豊かで暮らしやすく、持続可能な地域として維持できるのかといった大きな課題に直面し、正直、無力感を感じました。現在、しんさかでは、新たに始まった都市農村交流や定住者受け入れに向けての事業のサポートを担わせていただいています。上豊松では、家も借りることができ、神石高原町へ少しずつ根を張る(定住)ための方向性も持ててきたように思います。他の自治振興会の地域づくりへの話し合いなどに参加し感じていることは、集落支援員さんをはじめとした地域の方々の努力の結果が少しずつ見え始めたように思います。協力隊もこの6月から心強い小お埜の洋よう平へい隊員と德とく田だ好よし朗お隊員が加わり、活動の幅も広がると思います。私と沖本隊員の活動は、残り9カ月となりました。残りの期間はこれまでの活動の集大成となるよう、そして、新たなメンバーの活動の土台となっていけるような活動にしていきたいと考えています。(平成23年度着任・広島市出身・36歳)沖おき本もと 成なり昭あき隊員協力隊活動の一つに今年から「空き家改修プロジェクト」をスタートしました。これまで福山市などの都市部住民や、庄原の県立大学生などの協力もありやっと家の中が片付いてきたところです。「完成したら何になるの?」という事ですが、私はこの改修作業そのものがアウトドアレジャーの一環であるとも考えています。また、ライフラインから独立しても、現代人として不満なく暮らせる「エコハウス」になればと思っています。参加している女子大学生からは「雑貨屋カフェ」がいいといった意見もあります。大切なことは、私自身も参加者も、「空き家を自分で直して住める!」と思えるだけのスキルと自信を付けること、将来的にも増える空き家を再生出来る人、何とかしようと考える人がこのプロジェクトの参加者から生まれ、町の住人になってくれること。そして私自身も協力隊活動終了後も町内の空き家を再生でき、町への定住者増加に繋がる活動に発展していければと考えています。地域を変える新しい力地域おこし協力隊活動だよりその7 「地域おこし協力隊」は、過疎地域の人材確保や活性化を図るため、国が推進する事業で、平成21年度に創設されました。地域おこしを支える人材として地方が都市住民を募集し、地域活動の活性化、地域力の維持・強化を目指す事業です。本町では自治振興会と連携した活動を主に、現在4名の協力隊が活動しています。沖本隊員  谷口隊員  德田隊員  小埜隊員空き家再生に取り組むメンバーと協力隊員32013 7月号

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