神石高原6月号
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地域を変える新しい力協地動しその9隊およ力域だ活こり歴史を紡ぐということ“人と自然が輝くまち”というのは神石高原町のキャッチフレーズですが、地域の歴史を“カタチ”にするということを自治振興会で取り組まれているところが多いようです。詳細はよく伝わっていません。歴史というものは伝える・まとめる作業を定期的にしないと実際にあったことすら忘れられてしまうという話でもあります。姫谷焼は、江戸初期の水野氏(福山藩)が改易されて天領(幕府領)になったので、記録の断絶とともに窯元がいつ閉じられたかすら、不明になってしまったのです。坂瀬川自治振興会の地域冊子の中では、犬塚物語というお話も掲載しています。源氏の四天王である坂田金時や遠く出雲からやってくる助っ人も登場し、大狸をめぐって大展開するお話です。事実そのままではないにしても、元の下敷きとなったと思われる歴史のつながりが途切れず、地名の由来など口伝・伝承を経て今の形の説話になっています。姫谷焼は、その伝承が中断してしまったために、つながったストーリーではなく空白のある歴史ミステリーとなりましたが、坂瀬川の説話は、中世から伝わって今でも伝承しています。登場人物の実在はともかく、犬塚の碑が坂瀬川に実在し顕彰を続けていることも、地域冊子発行によって新たな形に残すことで次代に伝わっていきます。歴史、特に地域の歴史とは、基本的に人が紡ぐもので、人がいなければ存在しません。それは文化と言い換えても同じで、“人(文化)と自然が輝くまち”というのが神石高原町だと思います。地域おこし協力隊 徳とく田だ 好よし朗おホームページhttp://www.kagayakinet.ne.jp/お問い合わせ先 まちづくり推進課 ☎0847-89-3352(町内電話 33-89-3352)        株式会社ケーブル・ジョイ ☎0847-45-0557        同上 神石高原事務所 ☎0847-89-0012(町内電話 33-89-0012)神石高原かがやきネットで基本チャンネルプランスタンダード(地上デジタル放送と告知放送のセット月額1,620円)を利用されている世帯については次の基準に該当する場合,月額利用料の減免を受けることができます。上記に該当し減免を希望される場合は,申請が必要になります。申請書類はまちづくり推進課または,各支所町民課へ備えてあります。神石高原月額利用料の減免について基     準減 免 額生活保護などの公的扶助を受けている世帯の場合全額免除障害者を含む世帯で,世帯全員が町民税非課税の場合または75歳以上のひとり世帯で,町民税が非課税の場合540円免除私がかかわらせていただいている坂瀬川自治振興会では、地域冊子(ウェルカム坂瀬川)作りをお手伝いして、地域の方言の聞き取りをし、文字に起こす作業をしました。ちょっと気になったのは、陶磁器のことを“からつ”というそうです。九州の唐津のことで、備前焼でも瀬戸焼でもなく日常での陶磁器全般を昔の人は、唐津と呼んでいたとのこと。陶磁器の話で興味深いのは、坂瀬川地域から南の福山市に姫谷という地名がありますが、江戸時代初期に一時期だけ姫谷焼という陶磁器が生産されています。技法的には肥前地方の有田焼や唐津焼の特徴があるそうです。江戸時代初期の一時期しか生産されなかったそうで、経緯や2広報 神石高原 No.116

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