神石高原8月号
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地域を変える新しい力協地動しその11隊およ力域だ活こり自然と共存すること京都市から家族で移住した三枝(さえぐさ)です。神石高原町に引っ越してきて、9カ月目となりました。地域おこし協力隊として活動することになり、神石高原町のことを何も知らない私達家族が、知り合いもいない新しい土地で新しい生活をスタートさせるのは容易ではありませんでした。ですが、この町の素敵な人たちに助けられ、笑顔で過ごせる大切さを学びました。「子どもが元気な町は大人も元気!」とよく聞きます。私には子どもが2人いるので、「心の豊かさ」を育てるお手伝いができればいいなと思っています。都市部生活と違い、日々、自然との共存に感動しています。今が旬!の野菜などを知ることができる畑や田んぼ・山・川が身近にある暮らしは本当に素晴らしいと実感しています。その反面、鳥獣被害に悩む方々もたくさんいらっしゃると知りました。私が担当している東油木自治振興会でも鳥獣被害が多く、「有害鳥獣被害対策研修会」が開催されることになりました。この研修会で、有害鳥獣対策の基本は、まず近所の人たちと団結して「みんなで勉強」をする事と学びました。「食べたら人が怒る餌」「食べても人が怒らない餌」どちらも餌は餌。食べるものがないと、子を産むことが難しくなり、個体数が減り、罠にもかかりやすくなるそうです。今年、私も狩猟免許(わな)を取得したので捕獲班に加入し、今後もしっかり皆さんと勉強して鳥獣被害対策に貢献できるように頑張りたいと思っています。駆除動物の有効活用の可能性を探り、猪皮製品や骨の加工、猪肉のおいしい食べ方の工夫などに取り組んでいます。蓋つきのグリルで串焼きはおいしく食べられますし、桜の枝で燻製にしたものは大好評でした。今後も地域の皆さんに助けてもらうばかりではなく、少しでもお役に立てるように日々勉強です。地域おこし協力隊 三枝 幸樹「地域おこし協力隊」とは…地域おこし協力隊制度は、少子高齢化、人口減少という社会的背景を踏まえて、都市部の人材を、地域社会の新たな担い手として受け入れ、地域力の充実・強化を図る総務省の制度で、全国的に平成21年度から行われている取り組みです。隊員の給料や活動に要する経費、定住・起業・就農などの支援に要する経費は、国から特別交付税として交付されます。隊員は他の市町村から移り住み、最長3年の任期で自治振興会のコミュニティ活動の支援や、地域資源の発掘や活用などといった地域おこしや地域貢献活動を行う中で、最終的には神石高原町への定住・定着を図りながら、地域の活性化を目指します。都市の方の視点により、地域の魅力を再発見、都市部との交流や移住促進など、地域特性を活かした新たな地域振興策の推進が期待されます。現在、神石高原町では平成25年度に採用された、徳田好朗さん(東京都出身)、小埜洋平さん(横浜市出身)、荒木尚美さん(岡山市出身)、三枝幸樹さん(京都市出身)が活動中で、平成23年度に採用された2名の隊員は本町へ定住し、一町民としても地域に溶け込み、住民としてさまざまな地域の活動の担い手ともなっています。32014 8月号

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