神石高原3月号
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神石高原町食育推進ネットワーク協議会 食生活改善部会出前健康教室で乳和食作り毎月19日は食育の日季節はもうすっかり春ですが、ほんの先月まで雪が舞う回数自体は結構多かったような気がします。この冬の降雪が、やがて水源となり町内の豊富な緑を育むことになる自然循環になるのですが…。茶道でもよく使われる禅語に好雪片々不落別処(こうせつ へんぺん べっしょに おちず『碧巌録』第四二則)という言葉があります。舞降る雪は、たまたまではなく、落ちるべきところに落ちているという大意で、雪は直線的に落ちるわけではないが、結果的に事象世界を構成しているという詩的表現でもあります。神石高原町の人口減少対策の会議を定時外に有志で行っています。これは若年層の人口が減ることが予想される、いわゆる消滅可能性のある自治体に神石高原町がニュースや新聞など取り上げられたことの対応にもなっています。ニュースの元になった、中央公論に発表された日本創成会議の人口データは、30年後の想定で人口が減少しても、町外への転出の減少率が変わらない想定の場合で、実際には人口が減れば、元となる母数自体が減るので転出する人口そのものが当然ながら鈍ります。人口減の現象では人口が減れば減るほど減少率も下がるので、結果的には極めてゆっくり減ることになります。町内に残る割合は、一定数の雇用自体(役場雇用や地場産業)がそう変わらないので、想定している30年規模では小規模な自治体ほど実感的にはあまり変わりません。(余談ですが、現実的な人口減少時に転出が減る場合のデータも、創成会議発表資料では併記しています。)ただ、神石高原町で未来のためにすべきことを考えることは大きな意味があります。可能性という意味では、良好な環境の維持と共に新しい産業創出や人口増に直結する住環境の整備も含めて、都市圏に近い交通の要所である神石高原町は、できることの多い地域なのです。その意味では、自然も含めて豊かな地域資源の存在、住みやすさなど利便性を高める工夫、そして地域住民が取り組むさまざまな活動がいろいろ“できること”に繋がっています。会議ではアイデアに過ぎなくても“できること”を実行すること、地域おこし協力隊徳田 好朗地域を変える新しい力地しお域こ協動その18隊よ力だ活りべてもらう調理法のことです。今回は「さばのミルクみそ煮」・「ミルク豚汁」と野菜たっぷりの「磯香和え」を作りました。参加者は,「簡単だった」「さばのミルクみそ煮は,みその量は半分なのにおいしい」と感想を述べられました。出前健康教室では,管理栄養士が集会や老人クラブに出向き,栄養・食生活に関する教室をしています。保健課(☎89-3366)に申込書をご提出ください。それは舞降る雪のように積もり豊かな水源となって循環することに似ています。別処に落ちないのは、雪だけではないのです。2月19日,坂瀬川区民会館で出前健康教室を開催し,坂瀬川老友会の16名が乳和食に挑戦しました。乳和食とは,牛乳のもつ「コク」や「旨味」を組み合わせることで,食材の風味を損なわずに食塩を減らし,おいしく和食を食6広報 神石高原 No.125

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