神石高原3月号
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農業委員会だより神石高原農委輝き神石高原農委8号8号輝き⑷農業後継者確保対策 ①油木高等学校産業ビジネス科生徒で、卒業後農業への従事希望者との意見交換会・相談会の定期的実施や、農業者大学校へ進学し卒業後町内で農業に従事を希望する生徒へ対し、農業者大学校での就学援助等支援体制を講じ後継者の確保対策を積極的に行うこと。 ②新規農業従事希望者の勤務や研修の受け入れ先について、相談窓口を設置し、斡旋・紹介を積極的に行うこと。 ③新規就農者には、多額の初期投資がネックとなって就農を断念せざるを得ない実態があり、資金借入の農業信用保証協会への保証料の助成や、リース制度等の検討を行うこと。⑸有害鳥獣駆除班の強化 ①捕獲鳥獣の処理・加工・流通施設を整備し、肉や皮の商品化と販売体系の構築を行い、地域特産化と捕獲者の捕獲意欲の向上を図るための施策を検討すること。 ②狩猟1種(装薬銃)免許取得者の高齢化により、免許取得者が年々減少し狩猟業務に支障(捕獲しても殺処分が出来ない等)を来しているため、若年者への免許取得の奨励や、助成対策等取得しやすい環境整備を行うこと。平成27年度農業施策に関する要望書の提出平成26年12月3日、佐伯会長を始め、農業委員各地区の代表および事務局総勢6名で牧野町長に平成27年度、農業施策に関する要望書を提出しました。これは農地法のなかで、農業委員会が農業者の公的代表機関として、行政庁に建議するものです。平成27年度農業施策に関する建議事項1.農業振興対策について⑴農畜産物の生産拡大対策と特産品の研究開発 ①地域環境に適応した、高齢者にも対応出来得る生産性・収益性の高い持続性のある特産品の研究開発を行うこと。 ②和牛繁殖頭数の拡大を図るための新たな制度を検討すること。  ◦50頭規模の多頭飼育農家の育成を図るため、牛舎・牛・飼料・経営経費等の総合的な和牛繁殖経営リース制度を構築し、意欲有る若年者が安心して安定した経営に取り組めるような制度を構築する。  ◦廃業酪農家の空き牛舎対策として、和牛繁殖農家への賃貸借を図り施設の有効利用と、繁殖農家の投資軽減を図れるような制度を構築する。  ◦和牛子牛の「神石高原ブランド」を構築するため、町・県・和牛改良組合・農協・全農等を交えたプロジェクトチームを設置し、増頭対策や交配システム等のマニュアルを作成し推進する。⑵米価暴落対策について  平成26年産米は夏の天候不順等の影響で生産量の減収に加え、米価は史上最安値となり、稲作農家に大きな打撃を与えている。  その影響から農家に来年以降の米価、TPPの成り行き等の不安が広がっており、今後離農等が懸念される事態となっている。  とりわけ法人経営や大規模農家では、当面経営危機を招き事業の継続が危ぶまれる事態が予想されることから、早急に町独自の緊急救済対策を講じること。  27年度以降、飼料用米・飼料用稲(WCS)の作付面積の拡大を強力に推進すること。(JAに飼料米の種子の確保と、米の受け入れ体制を整備させる)   ⑶農地保全と鳥獣被害防止対策 ①近年有害鳥獣の種類の増加により、現状での対策では被害防止が困難な状況となっているため、国・県と協力し抜本的な対策の検討を行うこと。 ②農産物被害のみならず、畦畔・水路等の被害も増加していることから、恒久的な被害防止対策と、復旧経費の助成制度の拡充を検討すること。8広報 神石高原 No.125

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