神石高原4月号
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すっかり春になり、早いもので私がこの町にやってきて半年が経過しました。活動の上で大切なことは「地域や地域の人々を知ること」。できるだけたくさんの地域に赴き、多くの人と触れ合い、少しずつですが神石高原町を感じ、学ぶことができました。地域の方々も笑顔で温かく接していただき、この町の一番の魅力は人なのかなと感じる毎日です。活動の中で、以前青年海外協力隊としてキルギスで活動をしていた時の話が聞きたいと言われることも多く、1月には源流の里しんさか、2月には三和中学校でお話をさせていただく機会がありました。それぞれ最初はキルギス語での会話に挑戦。聞きなれない言語に戸惑いながらも、ちょっとした異文化体験をしてもらいました。また、現地で撮影した写真をもとに生活や文化、活動などを紹介し、本町では、昨年10月に町長を本部長とする「神石高原町人口減少対策推進本部」を設置し、町の若手職員や青年会、女性会、定住者などを構成とする「ワーキングスタッフ」により、本町の人口減少対策をテーマに10回にわたる会議を開催し、具体的な対応に向けて検討を行いました。中学校では進路にまつわる話などもしました。キルギスや発展途上国に興味を持ってくれ、とてもうれしかったです。また、中学生の生徒の多くが、「自分のふるさとに目を向けるきっかけになった。将来神石高原町のためになることをしたい」と書いているのが印象的で、そういった生徒達のためにも、神石高原町を盛り上げ、帰りやすいふるさと作りのお手伝いをしなくてはと考えさせられました。私が現地でキルギスの方に会うと「この村は素敵だろ!空気も水もきれいで、みんな大好きなんだよ!」と必ず言われますが、この町だと「ここはなんもないじゃろ?」なんて返されることもあります。きっと神石高原町が大好きなのにもったいない!と感じてい提案書は、今後、重点的に町として取り組んでほしい施策をまとめたもので、プロジェクトの目標に「5年間で転出超過から転入超過へ」、「若者が安心して、生き生きと暮らせるまち」が掲げられています。国においても先の臨時国会で、「まち・ひと・しごと創生法」が成立し、人口減少対策が本格的にスタートしました。この中で全国の自治体に地域活性化と人口減少の克服に向けた「地方版総合戦略」の策定を求めています。本町においても人口減少問題を緊急かつ最大のテーマとし、全庁的に取り組むため「神石高原町総合戦略推進本部」を4月1日に設置、具体的な取り組みをまとめた神石高原町版総合戦略を本年9月までに策定する予定です。今後はスタッフ会議で提案されたプロジェクトもこの中で議論されます。地域おこし協力隊長山 恭子その19ます。これからの活動をとおして、たくさんの地域の方々が「神石高原町いいでしょ!」と言ってもらえる地域を作っていけたらと思っています。最終会合となった3月16日には「人口減少対策に係る8つのプロジェクト」をまとめた提案書を、スタッフを代表して青年会会長の藤井勝之さんから「プランを町の発展につなげてほしい」と、推進本部長の牧野町長に提案されました。「若者定住・UIターン促進プラン」・ワーキングスタッフ会議から提案52015 4月号

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