神石高原8月号

5/22

3人・土地・ムラの空洞化が　悪循環を招く人口の減少による弊害は数多く、わが町でも、すでにさまざまな問題が表面化しています。これをひと言で言うと、人・土地・ムラの空洞化によって、集落機能が大きく低下している、ということになります。具体的には、◦多くの集落で高齢化の進行や担い手不足により、農地の保全や冠婚葬祭などの共同作業を行うことが困難になってきている。◦ひとり暮らしの高齢者など、生活や健康の維持に不安を抱える住民が増えている。◦空き家の増加、常会が開催できない、住民リーダーの不在、自治振興会からの脱退など、コミュニティの存続そのものが危ぶまれる集落もある。◦商店や事業所の閉鎖・撤退、学校の統廃合などにより、地域から活気と雇用の場が失われ、生活の利便性が低下している。…といった問題があります。こうした状況は、地域への愛着や誇りが薄れる「誇りの空洞化」まで引き起こしてしまいます。また、年配層などは「住みたくても住み続けられない」という厳しい現実に直面しつつあります。このように、人口減少によって引き起こされるさまざまな状況は、さらなる人口流出を招きかねず、悪循環に陥ることが懸念されています。急速に進む人口減少平成22（2010）年国勢調査を基本とした，平成25年３月発表の国立社会保障・人口問題研究所の数値を用い将来人口を推計しています。人口/9,995人世帯数/4,095世帯高齢化率/44.6％（H27.1.1）1.00.80.60.50.50.40.40.30.30.30.24.84.03.42.92.52.31.91.71.51.41.24.64.44.23.83.53.12.82.52.11.81.60.02.04.06.08.010.012.0201020152020202520302035204020452050205520600～14歳15～64歳65歳以上700200300～45～910～1415～1920～2425～2930～3435～3940～4445～4950～5455～5960～6465～6970～7475～7980～8485～8990～女男（歳）（人）（千人）（年）人口/9,995人世帯数/4,095世帯高齢化率/44.6％（H27.1.1）1.00.80.60.50.50.40.40.30.30.30.24.84.03.42.92.52.31.91.71.51.41.24.64.44.23.83.53.12.82.52.11.81.60.02.04.06.08.010.012.0201020152020202520302035204020452050205520600～14歳15～64歳65歳以上700200300～45～910～1415～1920～2425～2930～3435～3940～4445～4950～5455～5960～6465～6970～7475～7980～8485～8990～女男（歳）（人）（千人）（年）総人口・年齢区分別人口の推計人口ピラミッド平成22（2010）年国勢調査△400△300△200△10001002001980→19851985→19901990→19951995→20002000→20052005→2010大学等卒業，就職転職・転勤進学・就職随伴移動年齢階級別の人口移動の推移（1980→2010）18歳の進学・就職期，22歳前後の就職期に社会減少が顕著となっている。特に22歳前後の女性の社会減が大きい。最近の傾向（2005→2010）は高校・大学などへ進学しそのまま都市部などへ転出していることが伺える。（人）※国勢調査によりＸ年とＸ－５年の５歳階級別人口の差から純移動数を推計し作成純移動数（人）「挑戦のまち」を目指して52015 ８月号

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です