神石高原8月号
7/22

具体的には、①「まち(地域づくり・居住)、ひと(人口・子育て)、しごと(産業・雇用)」の3つの庁内作業部会に分かれ、現状分析やアンケート調査などを実施する②町長を本部長とする神石高原町総合戦略推進本部が原案を作成し、住民や産官学金の関係者からなる神石高原町総合戦略策定委員会に意見を諮(はか)りながら、「2060年度を目標とする長期的な人口ビジョン」および「2019年度を目標年度とする『まち、ひと、しごと』の基本目標と具体的施策、評価指針」を策定する…というものです。3地方移住への関心を追い風に幸いなことに、昨今、都市在住者の地方移住に対する関心が高まりつつあります。例えば、まち・ひと・しごと創生本部が東京都在住の18~69歳の男女1200人に行ったインターネット調査(平成26年8月)では、約4割が「地方への移住を検討している」または「今後検討したい」と答えています。わが町においても、毎年100件程度の移住相談があり、空き家バンク制度への登録世帯数も増えています(登録総数は364世帯・世帯員数772名)。移住希望者のニーズと不安要素を把握し、的確な対応をすることで、希望に満ちた追い風が加速していくと思われます。地域おこし協力隊の一員である男性が、こんなことを言っていました。「以前は仕事で毎晩遅くに帰宅するような暮らしワーキングスタッフ会議では、主にUターンと婚活の促進について提案をしました。若者の町外への流出を病児保育など、子育てをするうえでよそにはない支援策や魅力があって、「この町では安心して保育や教育を受けられる」「この町で子育てをすれば楽しい」となれば、子育て世代の定住やUIターンが進むのではないでしょうか。また、私自身も高齢者ですが、町に生活上のさまざまな技術と知恵を持つおじいちゃん、おばあちゃんがたくさんいることも強みのひとつです。味噌づくりやこんにゃくづくりをはじめ、自給自足の技術や暮らしの知恵を教えてくれる人が地域にいれば、親と同居しなくても暮らしていける。そんなこともアピールして、若い人たちに定住を促していきたいですね。なか表に出る機会がないことも、その一因ではないかと思われます。そこで、町内の居酒屋や飲食店などを活用して、若い男女が気軽に出会える婚活イベントなどを仕掛けてはどうか、と提案させてもらいました。さらに、町外に暮らす若者のUターンを促すため、同窓会イベントの支援も提案しています。同窓会イベントは、実際に今年から青年会がメイン事業として取り組む予定です。その名も「30歳の成人式」。30歳前後といえば、日本人の平均初婚年齢です。そのタイミングで帰郷し、郷里の良さを再認識しつつ同級生と交流することで、結婚とUターンの足がかりになるのでは…と期待しています。女性会長 山 内 玉 江さん青年会長 藤 井 勝 之さん町ぐるみで子育て支援を若者の出会い紡ぐ イベントを仕掛けたいをしていて、子育てを一手に負わされた妻の不満がたまり、離婚の危機に直面しました。そんな折、神石高原町は子育て支援策が充実していると知り、移住しようと思ったんです」。いま、わが町にいる子どもの数はけっして多くありません。でも、例えば保育時間の延長や食い止めるためには、町内で結婚して所帯を持つ若者を増やす必要があります。しかし現状では、若い男性と女性の出会いの場が少なく、結婚適齢期になっても独身でいる人が少なくありません。男性は青年会や消防団など地域で表に出る機会がそれなりにありますが、女性はなか「挑戦のまち」を目指して72015 8月号

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です