神石高原9月号
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戦後70年 … 語り継ぐ戦後70年の時が流れ、戦争・被爆体験者の高齢化が進み、戦争・原爆の悲惨さ、命の尊さを風化させることなく、次世代へ語り継ぐことが課題となりつつある中、平和への願いを込めた取り組みがありました。原爆詩と童話の朗読で伝える平和の心8月5日、神石公民館で「みんなで歌う会」に合わせて、原爆詩と戦争の実話を基に作成され、映画化された大川悦生氏の童話「お母さんの木」の朗読会がありました。朗読ボランティア「こだまの会」による朗読に合わせ、10年余り神石地区で、ピアノや合唱指導をされているピアニスト藤田育代さんの、詩と童話の内容に合わせた即興演奏により朗読会が実現しました。会場ではハンカチを目に当てる方もおられました。時には、重く暗くならないよう、藤田さんの歌や、戦後の思い出話、原爆・平和への想いなどのトークも交えながらの会となりました。戦後70年、忘れられつつある歴史、少人数ながらも、語り継いでいくことの大切さ、平和を祈る心は皆一つであることをみんなで確認する意義ある会となりました。視野を広げての反戦・反核運動へ8月6日、終戦70年平和祈念イベント「平和の心を伝えよう」が、三和公民館で開催されました。第1部では、神石高原町観光大使 福本ヒデさんの司会進行によりドレミファサークルによる平和の願いを込めた手話を用いての歌の発表に続き、三和中学校1年生は「黒い雨」フィールドワーク体験により、自分たちにできることは、平和を想い続け、小説をとおして学んだことを多くの人に伝えていくことと発表しました。また、神石高原中学校3年生による「平和宣言」群読では、沖縄への修学旅行で、美しい自然とは対照的に、「沖縄戦」により、多くの尊い命を奪われたことなど学び、もう二度と戦争を繰り返さず、平和な未来を築き、平和を守り続けていくことを誓いました。第2部では、福本ヒデさんによる「平和を語る」と題したトークショーがありました。自らも被爆者を家族に持つヒデさん。東日本大震災以来、ザ・ニュースペーパーのメンバーらと原発事故のあった福島を訪れ、被災地の今を皆さんに伝える活動をされており「平和でないと笑えない、今の平和を守るために差別のない世界を作り、思いやりと責任感を持ち一生懸命生きましょう」と皆さんに訴えかけられました。この度のイベントでは、「黒い雨」だけでなく、沖縄や福島へと視野を広げて平和について考える有意義な会となりました。戦後70年の節目の年を迎え,次のとおり神石高原町戦傷病没者追悼式を執り行います。戦没者のご遺族をはじめ一般の方にも参列していただき,先の大戦で犠牲になられた多くの戦傷病没者の方々に対し哀悼の誠を捧げるとともに恒久平和への誓いを新たにします。日 時 10月22日(木)午前10時~  場 所 三和公民館留意事項 ◦献花用の生花は準備しています。 ◦参列希望者は,10月2日(金)までに神石高原町社会福祉協議会各支所へ申し込みをしてください。 ◦服装は平服で結構です。 ◦送迎バスを運行しますので乗車を希望される方は,参列申し込み時に申し出ください。併せて,運行経路・時間などについても参列申し込み時にお問い合わせください。神石高原町戦傷病没者追悼式お問い合わせ先 福祉課 ☎89-333532015 9月号

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