神石高原10月号
16/16

記憶のない被爆者としての役割昭和20年8月8日、疎開先から母親に連れられて、広島市に入市され被爆された山本さんは、当時2歳でした。あれから71年が経過し、現在は母親から聞いた話を基に、自ら地元の小中学校や、高等学校での出前授業などで語り部として継承活動をされています。多くの尊い命が犠牲となった原子爆弾の投下。その悲惨な状況は山本さんの記憶にはありません。「だからこそ、被爆者として冷静かつ客観的にこの戦争について語ることができる。どんな歴史的背景があり、なぜ原爆投下とういう結末に至ったのか、子どもたちに伝えたい」そんな思いを胸に活動されている山本さん。もう一つの伝えたいことは内部被爆の恐ろしさです。「当時の記憶がなくても、体(遺伝子)が記憶している」放射性物質が体内に吸収され蓄積し放射線を受ける内部被爆など、核被害は今や世界中で問題視されています。その目に見えない核の恐ろしさについて警鐘を鳴らすのは、自分の役割だと活動を続けておられます。支部長を務めておられる神石高原町原爆被害者の会油木・豊松支部では会員の高齢化により、一時は解散寸前となりましたが、被爆2世の方の加入により回避することができました。「今だからこそ我々と被爆2世の方々の力を結集して、過去の出来事にしてしまうのではなく、現在も続いている問題として次世代に伝えていく準備をしておかないと」山本さんの核廃絶への強い思いが感じられました。南ゆき自治振興会山やま本もと 剛たか久ひささん岡おかざき㟢 大ひろ翔とちゃん(下豊松)☆親の願い 優しく強い男の子になってね。若わか林ばやし 諒りょう成せいちゃん(小畠)☆親の願い スポーツが大好きな子に育ってほしいな。神石高原町原爆被害者協議会では、町内の被爆2世の方々の会員を募集しています。●お問い合わせ 神石高原町社会福祉協議会神石高原町民憲章●みんなで 人じん生を楽しもう●みんなで 元げん気に暮らそう●みんなで 責せき任を持とう●みんなで 挑ちょう戦しよう●みんなで 行こう動しようNo.79神石高原町2歳のおたんじょうびのお友達を紹介します。この広報紙は環境にやさしい再生紙と,大豆油インキを使用しています。平成28年10月15日発行発行・広島県神石高原町役場まちづくり推進課 tel 0847-89-3352(情報観光係) fax 0847-85-3394神石高原町のホームページ http://www.jinsekigun.jp/広報神石高原 №144

元のページ 

page 16

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です