神石高原2月号
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Seriesvol.4高齢者現在,わが国は,人口の5人に1人が65歳以上の高齢者となっています。こうした状況の中,高齢者に対する就職差別,介護者による身体的・心理的虐待や,高齢者の家族などが本人に無断でその財産を処分するなどの経済的虐待といった高齢者の人権問題が大きな社会問題となっています。豊かな知識経験を基にまだまだ社会に貢献したい,地域の人たちと交流し,趣味を楽しみたい…。高齢者が生き生きと暮らせる社会の実現を目指して,高齢者についての理解を深め,高齢者を大切にする心を育てる必要があります。(法務省 ―主な人権課題―より引用) 「人権」とは「全ての人々が生命と自由を確保し,それぞれの幸福を追求する権利」あるいは「人間が人間らしく生きる権利で,生まれながらに持つ権利」であり,だれにとっても身近で大切なもの,日常の思いやりの心によって守られるものです。今回の「シリーズ 人権を考える」では,「高齢者」についてお伝えします。広島県児童虐待防止キャンペーンとして「児童虐待防止啓発 オレンジリボン・キャラバン」が行われました。子どもたちへの虐待防止活動を続けているご当地ヒーロー「安芸戦士メープルカイザー」が,広島県すべての市町を周り,県全体に児童虐待について考えてもらうという活動です。神石高原町へは1月18日に来町され,入江嘉則町長と意見交換を行いました。メープルカイザーは,日ごろ子どもたちのために頑張っておられる方々へエールを送るとともに,子育て支援の充実を訴えられ,児童虐待防止活動のシンボル「オレンジリボン」のプレートを渡されました。いただいたプレートは,役場本庁舎玄関に掲示してあります。町では近年,虐待通報はほとんどない状況です。それは,地域での顔の見える関係づくりができていることと,関係機関により早期に家庭支援を行っていることによるものだと思っています。虐待に発展する前の予防や早期発見・早期支援の重要性を再確認しました。児童虐待防止啓発 オレンジリボン・キャラバン32017 2月号

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