広報神石高原3月号
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 神石高原町農業委員会は、農業委員14名、農地最適化推進委員14名の体制で農地を守る活動を行っています。農地の有効活用を推進するために行われるさまざまな事案を、現地での確認と聴き取りにより、毎月の総会で認定しています。 その中でも、現在国が推進している農地の集積・集約化は、神石高原町においても動きを見せ、地域が一丸となって集積に協力し、中間管理機構を通じての賃貸借契約も増えてきました。農業法人や地域の担い手の皆さんの生産力が向上することで、農地も生きていきます。農地を荒廃させないためにいろいろな制度がありますので、農業委員会にご相談ください。また、毎年行っている農地パトロールの調査結果をもとに、農地の有効活用の提案を随時行っています。これにより、少しでも農地利用率が上がり、神石高原町の農業振興の一助となれるように努めています。 農業委員会では、皆さんの所有される農地を守るため、貸し借りや譲渡・転用・売買などの相談を積極的に受けています。1年間でさまざまな色を変えていく農地は、神石高原町の風景に溶け込んで、町を元気にしてくれます。「農地を守る」「地権者を守る」「地域を守る」の精神をもって、農業委員会は、地域の皆さんと一緒に、神石高原町の農地を守っていきたいと考えていますので、ご協力をよろしくお願いします。 平成29年6月22日、農業委員、農地利用最適化推進委員および事務局の18名で、鳥取県日野郡日南町の農業委員会を訪ねました。日南町は、鳥取県の10分の1の面積があり、そのうち約9割を山林が占めており、経営耕作面積は約1000haで神石高原町の約半分です。人口は約5千人。水稲生産を主体としながらトマト、ピーマン、白ネギ、ブロッコリーなどの野菜生産に力を入れた複合型の農業経営が行われています。日南町農業委員会の特色として、昭和40年代から移動農地銀行などの施策を行っており、荒廃農地面積が約5%(神石高原町は約17%)で農地や集落の維持に成果が上がっています。この移動農地銀行は、毎年11月頃に各地区の農業委員と事務局が出張して農地利用権設定の受け付けや転用などの農地に関する相談業務を行っています。また、今年度は、農業委員と推進委員でタッグを組み、担当地区の全農家を対象に、独自の農地利用意向調査に取り組んでいます。農地を生かし、高齢化などで担い手の育成が急がれる中、この先進地視察研修で、農業委員会の活動の重責を痛感しました。 本町農業委員会でも意見交換を行い、今後の取り組みの参考にしていきたいと思います。農業委員会の取り組み先進地視察研修に日南町へ農業委員,推進委員による農地パトロールの様子112018 3月号

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