広報神石高原4月号
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長年本町のお母さんや赤ちゃんに関わっていただいている西田助産所の西田啓子助産師と入江嘉則町長が、今後の母子保健・子育て支援についての対談を行いました。子育てに関するイメージは?西田 本来は楽しい事であってほしいけど「大変」っていうイメージですね。町長 環境も昔と大きく変わり、子育てに関する情報もいろいろあり、不安な部分が多いと思う。神石高原町の子育ては?西田 インターネットで簡単に多くの情報が手に入り、スマホからの均一内容を受け取れる状況は、どこの地域でも同様で「情報過多・知識の貧困」を招いています。子育ての質問も「赤ちゃんの指は開いてもいいのか、握ったままでいいのか」などより細かく具体的な相談が多くなっています。町長 昔は、子どもの病気も、町内かかりつけ医で診てもらっていました。今も町内には小児科がなく、いろいろな不安があるのでしょう。不安を軽くするような手だてはないでしょうか?西田 お母さんから、さまざまな困り事がメールで相談されます。医学的な知識や考え方のポイントも伝えるようにしたら、お母さん方も自分で考えるようになり成長されてきました。これで随分と子育て中の不安が軽減されていると思います。町長 小児科医から「受診の仕方・病気への対応」など講演してもらったらどうでしょうか?西田 それは良いことだと思います。地域のみんなで補い合える仕組みにつながるでしょう。生活は便利になりましたが、産後の回復に時間がかかる傾向にあり、「産後ケア事業」などの取り組みが重要だと思います。安心できる人に赤ちゃんを預け、ゆっくり眠ることで疲労回復ができるからです。お互いに伝えたいことは?町長 子育て支援の中で、医療機関の必要性も大事ですが、相談やアドバイスが受けやすいよう子育て世代包括支援センターを充実していきますので、西田先生今後ともご協力をよろしくお願いします。西田 子育てが楽しめるよう何でも気軽に話せる場づくりの充実をお願いします。また公共の場へ発達を促す効果のある木のおもちゃも検討していただきたいですね。安心して大人も楽しめる子育てができるように取り組んでいきましょう。「神石高原町版ネウボラ」がいよいよ始まります。地域の実家としてお気軽にご利用ください。【お問い合わせ先】 神石高原町子育て世代包括支援センター(保健福祉センター内) 保健課 子育て支援係  ☎89‐3368西田助産師(左)と入江町長平成30年4月から「神石高原町子育て世代包括支援センター」を開設します!~切れ目のない支援で、子育て家族を支える~52018 4月号

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