新庄学園学園案内2024_高校用
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SDGs推進企業との連携間伐材を使ったベンチづくり 本校における探究活動は、生徒自身の主体性をもとに実施されます。与えられた課題だけでなく、好きな教科や科目、学習分野はもちろん、日常の生活の中で気づいたこと、気になったこと、情報を集める中で興味を持ったことなどをテーマとして設定し、探究していきます。自分で調べ、仮説を立て、検証する。自ら得たデータをもとに、課題解決へと向かっていきます。うまくいかないことや望まない結果だったとしても、それを分析することで解決やより良いものにつながっていきます。 2023年度からは、これまで積み重ねてきた探究活動をベースに新たなゼミ形式での探究をスタートさせました。ゼミは、本校の高校教員が開講し、自らの専門分野にとどまらず、垣根を越え、時には大学、行政機関、保護者の方と連携しながら、生徒一人ひとりの探究活動を指導、支援します。高校生全員がいずれかのゼミに所属し、活動する様子はまるで大学です。 本校の教育目標である「日本および世界の平和・文化に貢献する有為な人物の育成」がSDGsの理念に通じると捉え、学校全体でSDGsを進めています。・個別課題探究のテーマ決定・新庄探究サポーター(専門家・保護者など)のもと個別課題研究の実践・中間発表会・ポスターセッ・レポート作成(コンクール・ポートフォリオの作成ション出品)・発表会学校案内2024高1高2高3探究活動のまとめテーマ探究学習❶自ら探究テーマを設定し、探究手法を身につける探究学習❷探究を深め、進路につなげる活動内容7探究活動3カ年の探究の流れ津田 和男 先生 (UNIS 国連国際学校) 私は、NYの国連国際学校で日本語教育を行いながら、教育活動の研究を行っています。新庄高校とは3年前から連携して「探究活動」のお手伝いをしています。 私の専門は国語教育です。文学を学ぶと一言で言っても、深く学ぶには作者と読者の関係や、その時代背景(歴史や文化的背景)など、多方面の知識やそれに基づいた多角的な視点が必要になります。 一つのテーマを多角的な視点から見たり、また広い視野で多方面に広げてヒントを得たりする探究活動で得られる力は、大学の研究活動ではもちろん、情報社会を生き抜くために必要なものであり、これからの時代に求められる人材の素養とも呼べるものです。 これからも、校長先生や先生方と連携を取りながら、生徒の皆さんの探究活動の充実のため協力していきます。渡邉 英徳 先生 (東京大学大学院教授) 新庄高校とのこの共同研究では、私たちの身の回りに浸透しつつあるテクノロジーを活かした「教育」「学習」のあり方について検討しています。 みなさんは、生まれながらにしてネット環境に包まれている世代です。また、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)などの、かつて先鋭的だったテクノロジーは、徐々に社会に浸透し、日常化しつつあります。例えば、デジタルアースを使って地球の裏側の街を探索したり、スマートフォンカメラに映し出されたAR空間にモンスターを探すといった経験は、私たちにとって、すでに日常的なものになっています。また、AI(人工知能)技術を活かしたサービスやコンテンツも、いつの間にか身の回りに浸み込んでいます。 こうした技術を活用することで、どのような“学び”を生み出すことができるでしょうか。大学院生の先輩たちと、一緒に考えていきましょう。特にデータを可視化するアイデアをどんどん出し合っていきましょう。ご指導いただく先生からSIP(Shinjo Inquiry Program)新庄探究プログラム

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