私学新庄54号
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「社会探究コース」の紹介本年度より高校に「社会探究コース」を設置し、現在高校1年生19名が新コースで学んでいます。このコースは、個々の生徒の強みを活かし、それらを更に伸ばすことに主眼を置いたコースです。1年次には、週3時間の探究の時間を使い、コンピュータの実技習得・英語コミュニケーション能力の向上・ペン習字を主とした表現力をテーマに取り組んでいます。2年次以降は、これらの能力を使って各自のテーマに沿った探究活動を行います。テーマの例としては、デジタル地図を使った地域紹介の作成と発信、科学的な観点に立った競技力の向上など、生徒自身の興味関心や希望進路に合わせた研究を行い、研究成果はプレゼン発表や論文発表を行います。そのために、必要なことは情報機器を扱う能力の習得です。そこで、8月から新コースの生徒は一人一台のパソコンを使ってその下準備となる世界の情報にアクセスする練習を行っています。使用しているパソコンはchromebookです。我々教員も研修しながら技術を高めています。以上のように、社会探究コースの教育は、これからの新庄学園の教育の実験ともなっています。すなわち、IT教育は近い将来不可欠となり、情報端末を正しく活用する必要性が訪れます。むしろ積極的に活用し、情報活用能力に秀でた人材を育成することも本校の大切な役割です。どうすれば学園内で情報機器がよい効果を及ぼすのか、どのような情報の活用の仕方があるのかを模索しています。そのために、地元企業オオアサ電子株式会社や東京大学大学院情報学環といった最先端の情報を持つ研究・開発機関との連携を始めています。本年は、高1を対象とした探究講演会を実施することができました。ご協力いただきました企業・研究機関の皆さまには大変感謝しています。これからも、更に協力していただける個人・団体の枠を広げて、よりグローバルで発展的な教育内容の創造に努めていきます。11月には本校の教員2名が、国連国際学校(アメリカ)で新しい教育観に関わる研修を行いました。この学校は、生徒の半数は国連職員の子どものために130カ国を超える多様な生徒からなる大規模校です。従ってグローバル教育においては最先端の経験を持っています。また、国連が採択した「持続可能な開発目標」を実践しています。これらの取り組みを通して、主体的で深い学びのできる人材の育成をめざします。今年度から始まった見学後、文化祭で作品発表1の5教室内にて書道展見学 「表現力を高める」という探究活動の一つとして、書道展への見学。 本校書道講師の三好尚美先生の書が展示。Group F 2019展Vol,4 広島〜新たな可能性を求めて〜8人の共通点は「書」場所)上八丁堀にあるgalleryG講師を迎え、パソコンを使った授業風景5

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