私学新庄55号
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渡裕介さん、東京パラ五輪出場!!た東京パラリンピック。その「10m混合エアライフル伏射」「50m混合ライフル伏射」種目に同窓生の渡邊裕介さん(46回生)が出場されました。――東京パラ五輪出場おめでとうございます。ペルーで行われた国際大会で出場権を得られず、気持ちは次のパリ大会に向けておりましたので、8月2日に出場の打診をいただいた時には夢がかなったという喜びと同時に、とまどいもありました。仕事の調整などを行い、東京都のナショナルトレーニングセンターに入れたのは11日でした。8月24日〜9月5日に開催されありがとうございます。6月にきないから超えられない、ではなく、目標をはっきりとたてて一番効果のある中身のある練習をやろうと、数年前から、平日はPCを利用したシュミレーターを使ったいわばイメージトレーニングのようなものを行い、それを週末の練習で試し、その結果をまた平日のトレーニングに返していくということを続けてきました。3年間は成果が出ませんでしたが、ようやく成果が出てきました。「私の始まりはこれからだ」という気分です。今回のパラ五輪に出場した射撃選手の最高齢は68才でした。前回は74才です。パリの次はアメリカのロスアンゼルス、そしてオーストラリアのブリスデン…。射撃は奥の深い、厄介なスポーツです。そして大好きなスポーツです。続けていけることが才能だと思います。続けていけるのはそれが好きだからです。そういう意味では、何かを好きでいられることが才能なのではないでしょうか。――同窓生の方々にメッセージをお願いします。加したことがありません。週末に大会や練習などがあるためです。しかし、たくさんの人たちが今回、急なことだったのに連絡をくださり、応援していただきました。人のつながりのあったかさ、ありが私はこれまで同窓会に一度も参たさを今回改めて感じています。人のつながりのすばらしさを築けた高校時代だったな、と思っています。ありがとうございました。――10月に渡邊さんの練習場である、「つつがライフル射撃場」にお邪魔してお話を伺いました。大事な大会が迫っているにもかかわらず、たくさんのお話を聞かせていただきました。紙面の関係ですべてご紹介できないのが残念です。渡邊さん、ありがとうございました。ご活躍を楽しみにしております。――渡邊さんにとってどんな大会でしたか。見たことのないステージを経験できました。経験しなければわからないことがたくさんありました。これまでにたくさんの国際大会に出場してきましたが、その大会で経験したものの延長上にあるものだろうかと想像していましたが、違っていました。国際大会で競ってきたトップ選手たちのこれまで見たことのないナイーブな姿を目の当たりにして、私にもそれが伝染してきたようでした。「これが五輪の魔物か」というものでした。自分に足りないものがはっきりと分かった大会でもありました。――これからの抱負を聞かせてください。パリを目指します。今回のパラ五輪に出場した150人の射撃選手の中で、「プロ」ではないのは私を含めて数人だったと思います。私自身、生活の多くを射撃に充てていますが、その人たちとの練習量は埋めることができません。私は平日は仕事をし、実際に撃てるのは土日だけです。しかも子供たちの行事などもありますから、練習できない日もあります。練習で渡邊裕介さん(46回生)発行所〒731-2198 TEL0826-82-2323 FAX0826-82-3273広島県山県郡北広島町新庄848広島県新庄学園http://www.shinjou.jp/第55号令和3年11月(題字は故宮庄ミツヨ先生)

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