プランター野菜づくりノート
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◎プランターで栽培する野菜選び大きくなりすぎず、根が張りすぎず、生育期間が短い野菜が向いています。例えば、ホウレンソウ、ハツカダイコン、ネギなどがこれにあたります。また、ニンジンや枝豆も栽培可能です。◎連作障害について知っておくと良いのが、「連作障害」です。同じ種類の野菜を続けて栽培すると、土の一部の成分だけが吸収され、同じ肥料が施されることにより、土中の成分バランスが崩れることで起こります。病害虫被害の危険性を高め、野菜の生育を悪化させます。連作障害を防ぐためには栽培を休む期間を考える必要があります。いろいろな野菜を栽培したいために連作をしてしまいがちですが、野菜の特徴を理解し、長期的に考えた作づけ計画が大切です。◎野菜づくりの基本1.土づくり野菜づくりの基本は、まず良い土をつくることです。(1)根の張り 作物が、養分や水分を土から吸収するには、根を充分に張る必要があります。土が移動したり、硬すぎる状態は良くありません。プランター栽培を始める前に(2)通気性と排水性 根が、土から養分や水分を吸収し、土の中で呼吸をするためには、土、水、空気のバランスが大切です。(3)保水性・保肥性 生育に必要な水分を適度に保ち、多すぎる場合は排出されなくてはいけません。(4)肥えた土 生育に必要な栄養分を多種類含んだ土が理想的です。不足している場合は、肥料で補います。(5)適正な酸度 土中酸度は作物が吸収する養分に影響します。大抵の作物は弱酸性か中性を好みます。弱酸性の土では、良い働きをする微生物も増えます。(6)清潔な土 作物に害を加える病原菌や害虫が少ない土が理想的な土です。(7)異物の混入 土には、耕作や生育の邪魔になる石などの異物が混入していることがあります。水銀、鉛など重金属を含んだ土は、作物の生育異常や、人体にも悪影響を及ぼしてたいへん危険です。2.栽培方法の工夫(1)連作を避ける 同じ種類の野菜を同じ土で栽培する「連作」は、土壌伝染病に侵される危険があります。数種類の野菜を組み合わせて栽培する「輪作」をしましょう。2

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