葉茎菜づくりノート
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はじめに 野菜づくりには、育てる喜び、収穫する喜び、そして旬の野菜を食する喜びがあります。自分で育てた野菜を食卓に出せることは、とても贅沢なことです。野菜を作ることはとても難しそうに思いがちですが、基本的な作り方を知ったら誰でも作れます。 本書は、そんなあなたの野菜生育が記録できる菜園日誌と20品種の野菜栽培ポイントをイラストで解かりやすく解説しました。 自分で育てた野菜はどんな高級な野菜よりも美味しいものです。あなたも土とふれあい、野菜を育てる喜びや楽しさを、感じてみましょう。記入例……………………………………1おいしい野菜づくりのために…………2年間栽培計画表…………………………10栽培ポイント アスパラガス……………………………………12 キャベツ…………………………………………14 コマツナ…………………………………………16 シュンギク………………………………………18 セロリ……………………………………………20 タアサイ…………………………………………22 チンゲンサイ……………………………………24 ニラ………………………………………………26 ニンニク…………………………………………28 ネギ………………………………………………30 ハクサイ…………………………………………32 パセリ……………………………………………34 ブロッコリー……………………………………36 ホウレンソウ……………………………………38 ミズナ……………………………………………40 ミツバ……………………………………………42 ミョウガ…………………………………………44 ラッキョウ………………………………………46 ホウレンソウ……………………………………48 ルッコラ…………………………………………50菜園日誌(自由欄) ……………………52野菜づくり用語辞典……………………59150㎝40㎝30〜40㎝畑の準備1年目の管理収穫堆肥 苦土石灰10㎝くらい土を埋め戻す植えつけ2年後から、伸びてきた芽を地ぎわから刈り取り収穫する。支柱立て両わきに支柱を立て、ポリテープを張り茎が倒れないようにする追肥・土寄せ5月から1か月に1回、計3〜4回畝のわきに追肥し、土寄せする菜 園 日 誌作 業 記 録   月   日天 気気 温℃   月   日天 気気 温℃   月   日天 気気 温℃   月   日天 気気 温℃   月   日天 気気 温℃   月   日天 気気 温℃   月   日天 気気 温℃作物名品種名種苗別種   /   苗数 量株㎖圃場名作付面積㎡栽培方法露 地・ハウス・その他(          )肥料名日付使用量(土づくり・元肥・追肥)施 肥 記 録//////除草剤名日付使用量除  草////防 除 記 録農薬名/希釈倍数日付使用量日付使用量日付使用量////////////////////※地域により、気候・土壌に大きく差がありますので、本書の栽培方法・栽培時期は、栽培される地域の気候や土壌、慣行法などを参考にして利用してください。畑の準備十分な管理を行うと10年ほど収穫できるので、定植前の土づくりは十分行いましょう。定植前年の秋から冬にかけて、30㎝以上深耕し排水をよくしておきます。完熟堆肥、炭酸苦土石灰を散布してよく耕しておき、翌春、過燐酸石灰を施用し、幅150㎝、高さ30㎝以上の畝を立て軽く耕します。1年目の管理苗は、4月下旬〜5月上旬に、畝幅150㎝、株間30㎝で、芽が3㎝隠れる深さに植え付け十分に灌水、雑草対策として黒マルチをして定植します(2年目の春までには取り除く)。1年目は株の養成なので、収穫せずに全て立茎させますが、8月中旬以降に伸びた茎や細すぎる茎、病茎は取り除きましょう。また、灌水をこまめに行い、風通しをよくして病害虫防除を徹底します。支柱を立ててネットやひもを張り、茎が倒伏しないようにし、冬に地上部が枯れたら刈り取りましょう。2年目以降の管理3月に基肥を畝表面に施し、軽く混和します。春に萌芽してきた若茎は全て収穫します。約1ヶ月収穫した後、太さ1㎝程度の茎を1株あたり4〜6本確保して立茎(収穫をやめ、親茎を立てる)し、残りの若茎は収穫しましょう。葉が完全に展開したら高さ140㎝程度で先端を摘心します。摘心後に発生するわき芽は取り除きます。水やりをしっかり行い、収量にあわせて追肥を行いましょう。冬期地上部が黄化し、茎が枯れてから刈り取りを行います。収穫若茎が25〜28㎝になったころ、地際部から刈りとり収穫します。病害虫茎枯病はアスパラガスの主要な病気で、発病後は早期に茎を取り除きましょう。スリップス類、ジュウシホシクビナガハムシ、ヨトウムシ類は発生初期に防除しましょう。アスパラガス・種から育てると収穫に3年ほどかかりますが、苗から育てると2年で収穫できるので、市販の苗を購入するのが良いでしょう。・深根性のため、地下水位が低く、排水のよい土壌を好みます。定植前の土づくりが重要です。栽培ポイント1年目2年目3年目以降月123456789101112種まき期植えつけ期刈り取り収穫期科 目原産地ユリ科南ヨーロッパからロシア南部1213※地域により、気候・土壌に大きく差がありますので、本書の栽培方法・栽培時期は、栽培される地域の気候や土壌、慣行法などを参考にして利用してください。○栽培ポイントを参考に野菜の生育記録を付けておけば、来年からの野菜づくりに役立ちます○野菜づくりに役立つポイントを項目別に解りやすく紹介しています○作業の覚え書きにしるしを付けておくと便利ですもくじ記 入 例1

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