果菜根菜づくりノート
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苗の準備植えつけここが、イモになる根が出るたいせつな節。この節をかならず中に入れ、葉は地上に出す苗を買い求める節数が7〜8節、長さ25〜30㎝くらい。茎は太めで、葉色がよく、厚みのあるものがよい良ふつうはこの程度の植え方が最良。葉を傷めないように注意※地域により、気候・土壌に大きく差がありますので、本書の栽培方法・栽培時期は、栽培される地域の気候や土壌、慣行法などを参考にして利用してください。植えつけ・水やり植えつけは、5月中旬〜6月中旬が適期です。畝幅50㎝とし、植えつけ1週間前に堆肥を1㎡当たり2㎏と粒状肥料を畝の中央に施し、両側から土を寄せて盛り上げ、高さ20㎝の高い畝を立てます。株間30㎝をとり、長さ30㎝の棒を斜め45°で土にさして穴をあけ、苗の3〜4節を埋めて土をしっかり押さえて水やりをする。葉がしおれるようなら、たっぷりと水やりします。中耕・土寄せ植えつけから3週間後、つるがのび始めます。畝の表面の除草と中耕を兼ねて、手グワなどで株元へ土寄せします。つる返し・収穫植えつけから2カ月後、つるが畝を覆って四方へ広がってきたら、畑の空いている方へつるを動かしてつる返しします。10月上旬〜11月中旬、茎や葉が黄色くなり始めたら収穫適期です。霜が下りる前に収穫しましょう。イモを4〜5日間、風通しのよい日陰で干すと甘味が増します。低温障害を起こすので、冷蔵は避けましょう。貯蔵の適温は13〜15℃です。病害虫アブラムシや葉を食害するハスモンヨトウのほかに、根を食害するコガネムシ類の幼虫や、植えたばかりの苗の地際を食害して苗を倒すネキリムシが発生します。被害によって葉が白くかすり状になるハダニ類、イモの表面に黒色で円形の病斑がつく黒斑病や、つる割病に注意しましょう。サツマイモ・25〜30℃と高温を好み、酸性土壌でもよく育ちます。・チッ素分が多いと「つるぼけ」し、イモが太らないので注意しましょう。・苗は、成長点を土に埋めないように注意し、長さの3/4を目安に3〜4節を植えます。・マルチを張ると地温が高まり、初期の生育が促され、収量も増加するので効果的です。栽培ポイント早掘り栽培普通栽培作業記録欄月123456789101112植えつけ期収穫期科 目原産地ヒルガオ科中央アメリカ22

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