果菜根菜づくりノート
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種イモの準備植えつけ芽かき左右で芽が均一になるよう縦に切る先端に近い芽は優勢で大きく、早く伸びる元に近い芽は小さく、伸びが遅いかまたは伸びてこない70〜80gくらいの大きさなら2つに切り、さらに大きいものは3〜4つに切る切り口を上に向けると断面に水がたまるなどしてイモが腐りやすい切り口を下にして種イモを配置する種イモの上に5〜8㎝覆土し、軽く鍬で押さえる覆土は軽い土では厚く、重い土では薄く5〜8㎝25㎝勢いのよいものを2本残してほかは取り除く。種イモを引き上げないよう株元を押さえ、斜めの方向にかき取るとよい。むずかしければ、はさみで切り取る※地域により、気候・土壌に大きく差がありますので、本書の栽培方法・栽培時期は、栽培される地域の気候や土壌、慣行法などを参考にして利用してください。植えつけ・芽かき春作では2月下旬〜3月、秋作では8月下旬〜9月中旬が適期です。3〜4日前に、1片30〜40gに2〜4個の芽をつけて切り分け、風通しのよい日陰に置き、切り口を乾かしておきます。植えつけ時に粒状肥料をまいて、土によく混ぜ込んでおきましょう。70㎝間隔に深さ15㎝の溝を掘り、25㎝に1個の割合で、種イモを置きます。種イモと種イモの間に、完熟牛ふん堆肥を移植ゴテ1杯置き、5〜8㎝の深さに覆土します。植えつけから20〜30日ほどで、芽が3〜4本出てきます。芽が10〜15㎝ぐらいのとき、勢いのよいものを1〜2本残してかきとっておきます。追肥・土寄せ(1回目)芽かきがすんだら、土を株元に軽く寄せておきます。薄めた液体肥料を水やり代わりに施します。その後、週に1〜2回、同様に追肥しましょう。追肥・土寄せ(2回目)芽かきから2〜3週間たったら、再度、同様に追肥し、根元にしっかりと土寄せしておきます。収穫葉や茎が黄変し始めたら、収穫時です。春作なら5月下旬頃から、秋作なら11月下旬から少しずつ土を掘り、大きなイモから順に収穫することを「探り掘り」といいます。イモの掘り上げは、晴天が2〜3日続いた時が最適。雨が続いているときに収穫すると、イモが腐りやすくなるので注意しましょう。病害虫葉を食害するテントウムシダマシやアブラムシ、ヨトウムシなどが発生することがあります。土中に潜み、根を食害するネキリムシに注意しましょう。ジャガイモ・食用として出回るイモや、自家栽培したイモは、ウイルス病にかかっている危険があります。園芸店や種苗店で、専用の種イモを購入して植えつけましょう。・タイミングを逃さず芽かきをすることで、イモが大きく育ちます。栽培ポイント秋植え栽培作業記録欄暖地・中間地高冷地・東北春植え栽培月123456789101112植えつけ期収穫期科 目原産地ナス科南アメリカ28

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