野菜づくりノート
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●マルチング、敷きわら●トンネルマルチ●ホットキャップポリフィルムわらビニール土で押さえるビニール骨組み土で押さえるや鉄線などを地中にさしこみ、トンネル型やキャップのビニールの端は、土をかけて良く押さえます。■間引き、中耕、土寄せ野菜類が本葉1、2枚から3、4枚と、だんだん大きくなっていく時、込み合わないように株間を広げます。この時、成長の遅れているものや、病害虫のついているものを除去する作業を「間引き」といいます。間引きは最終的な株間を決めるまで2、3回行います。「中耕」は、作物が育っていく途中で株のまわりの地表面の土を軽く反転させ、地下部に酸素を補給したリ、追肥した肥料を土と混ぜたりして育ちを促します。「土寄せ」は、通路の土を作物の株元にかける作業で、間引きや追肥の後、あるいは台風の来る直前、雨が降った後などに行い、育ちに応じて根の張りを助け、水ハケや株の安定を良くします。■除草雑草の種は土の中で長期間生き残りひんぱんに芽を出してきます。雑草がはびこって野菜の育ちが悪くならないよう気をつけましょう。方法としては、手で摘み取るか、前に述べた中耕作業も雑草の芽を出さないという効果があります。マルチ、敷きわらも除草の効果がありますので、手取り除草の後に行うと良いでしょう。■整枝、摘心作ろうとする野菜に適したようにツルや枝を切り除いて姿を整えることを「整枝」。余分な芽を取り除くことを「摘心」といいます。これらの作業は野菜の種類、栽培の方法、畑の広さなどによって主枝を何本伸ばすのか、側枝は出すのか、芽は摘むのか、などが決まります。一般に、強い整枝、摘心は生育の初期に行い、生育の後半は強い整枝、摘心をすると寿命が短くなるので、軽く行います。野菜づくりのおもな作業■マルチング、敷きわらうすいポリエチレンフィルムを地表面に密着させて畝に敷きつめることを「マルチング」といいます。フィルムに穴をあけて作物の地上部は露出させた状態で栽培します。マルチングには、(1)地温を高める。(2)土壌水分が蒸散しない。(3)土壌が固結しない。(4)肥料分の流亡が少ない。(5)土ハネがなく病気にかかりにくい。(6)光(白、銀色)が反射して害虫が寄りつかない。など、広範囲な効果があります。また、稲わら、麦わらなどの「敷きわら」は、(1)土壌水分を保持する。(2)土壌が固結しない。(3)土ハネが作物の下葉(したば)につかない。などの効果があります。■トンネル、ホットキャップ植えつけ、または種まきをした畝に、トンネル状にビニール、ポリエチレンフィルムを被せる方法を「トンネルマルチ」といい、1株ごとにパラフィン紙、ポリフィルムを被せるものを「ホットキャップ」といいます。いずれも冬から早春にかけて寒さから作物を保護し、育ちを促進させます。割竹8

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