野菜づくりノート
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■連作と、その害毎年同じ種類の野菜を同じ畑に作ると(連作)、育ち方が悪くなったり、病気や害虫にひどくやられたりすることがあります。連作の害は、土から伝染する病気や、根をおかす害虫などが原因となることが大部分ですが、このほか、根から出る毒素によって自家中毒をおこす場合、肥料分の吸収がかたより、土中に残った肥料が不釣合いになって特定の成分の欠乏症をおこす場合などがあります。連作の害を防ぐには、伝染する病気や害虫を完全に消毒することも大切ですが、野菜の種類によって連作の害が出にくいもの、出やすいものがあるので、同じ畑に同じ種類の野菜を続けて作らないこと、あるいは連作の害の出やすいものは数年おきに作ることが必要となります。■野菜の相性同科の野菜-ナス科(トマト、ナス、トウガラシ、ジャガイモなど)、アブラナ科(ハクサイ、ダイコン、コカブ、キャベツなど)、ウリ科(キュウリ、スイカ、メロンなど)-を連作すると共通的な病気や害虫連作と輪作が増えることがあります。また、ネコブセンチュウのようにいろいろな種類につく害虫は、トマト、キュウリ、ダイコンのいずれにも害を与えるので注意が必要です。比較的病気が少ないホウレンソウ、キャベツ、コマツナ。また生育途中で土寄せをしたり、収穫時に深く掘り取るイモ類、ゴボウ、ネギ類。これらの後作にはほとんどの連作障害がなく、むしろ良くできる場合が多いので、いろいろな野菜を連作できます。要は同じ種類(同じ科)、共通の病害虫をもつ野菜は相性が悪いので、なるべく相性の良い遠縁関係にある野菜を作付しましょう。■連作障害を避ける輪作連作の害を避け、いつも新鮮な野菜が収穫できるよう、菜園をいくつかに区切って種類の違う野菜を組み合わせて作ります(輪作)。根の深い野菜の後には根の浅い野菜を。病気や虫にかかりやすい野菜の後には、病気や虫に強い野菜を。輪作年限や病害虫の被害程度を充分に考え、作付計画を立てます。1、2年おきにイネ科やマメ科の野菜を作るのも良いでしょう。■誘引ツルアリインゲン、キュウリなどのツル性の野菜の主枝や側枝を、決めた方向にもっていくこと。また、支柱に結びつけて日当たり、通風を良くしたり、手入れをしやすくする目的で行う作業を「誘引」といいます。■支柱立てツルアリインゲン、キュウリなどツル状になるものや、トマトのように草丈が長くなるもの、ナスやピーマンのように風で倒れやすいもの。これらの野菜には竹やプラスチック製の支柱を立てて結束します。立て方には「合掌式」と「直立式」があり、合掌式は支柱を上部で交差させるので風に強く、真夏は土が乾きにくい長所がある反面、風通しが悪い欠点もあります。直立式は日当たりが良いかわりに、風に弱い欠点があります。最近は「網支柱」といって、支柱のかわりに網を張ってこれにツルを登らせる方法も行われています。■剪定こみあっている枝や余分な枝を切り除く作業を「剪定」といいます。ナスのように主枝や側枝の元に出ている若い芽を伸ばさせるため、枝を切り除いてしまう「更新(切り返し)剪定」という方法もあります。9

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